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木工芸の町
古代からの長い歴史を有し、ビザンツ時代は小さな城塞都市、オスマン朝期は街道沿いの宿場町としての役割を担ってきた。マルマラ地方南東部に位置し、アンカラまで270km、イスタンブルまで200km程の山に囲まれた小さな町である。人口は2,947人(2007年)。
伝統的な木造民家の修復に力を入れており、国内外からも観光客が訪れている。市役所の近くに木工のアトリエがあり、伝統的な家具の修復作業がなされている。
町は、アンカラ-イスタンブル通りを軸に中心部が構成されている。通りと通りの南側のエリアがバザール、通りの北側に市役所と土曜開催の露天市エリアがある。バザールにはユヌス・パシャ・モスク Yunus Paşa Camii (1517年造)が建っている。近年、バザールに並ぶ木造店舗群の修復や路面の整備がなされ、修復された店舗を、伝統工芸品を売る店として新たに活用している。
バザールの南西部の高台にかつての城塞Hisarがある。町を見渡せる小高い丘になっており、紀元前1000~2000年の間に作られた貯水槽の跡が2つ残っている。ここからは周辺の山々と谷に広がる家並み、タラクルの緑豊かな景観が楽しめる。
土曜市は大屋根のかかったエリアに野菜等の食料品が並び、外の広場には衣類や日用品、農具などが並ぶ。村から農産物を持参する店もあり、2008年3月の調査時はバザールの東側にあるモスクの前で農作物の種や苗木を販売していた。