ナルハン Nallıhan

Türkçe

コジャハンのあるキャラバン都市

nallihan01.JPG

人口12,895人(2007年)。
ナルハンは、アンカラ県西部、ナルハン郡の中心都市である。ヒッタイト時代から長い歴史があり、ローマ時代は商業及び軍事上の街道の拠点として繁栄してきたようである。現在は、南北に貫く国道を中心に町は広がりをみせ、バザールは国道の東側に位置し、グリッド状のプランとなっている。バザール内の通りには1,2階建の木造店舗群が連なり、チャイハネや食堂、衣類や食料品の店舗だけでなく、靴修理などの工房もみられる。バザール南部に1595年に建設されたコジャハンKoca Hanと呼ばれるかつての隊商宿があり、町が街道の拠点として機能していたことがうかがえる。コジャハンと共にモスク、ハマムも建設されているが、残念ながらハマムは姿を消している。2008年調査時、コジャハンは修復工事が進められており、いずれ観光に活用される様子であった。
月曜の露天市は市役所前の通りから広場、川沿いの通りにかけて開催される。周辺の村からの生産物販売エリアはもともとハンの中庭であったが、2008年現在修復工事中のため、ハン前の通りとなっている。全体の露店数は150軒程度であり、季節によって変化する。周辺には80以上の村があるため、露天市の利用者は多く、月曜は特に賑わいをみせる。

nallihan_map.jpg
バザールエリア図  Çarşı

nallihan04.JPG
国道から1本奥まった位置にあるバザール Çarşı,Nallıhan

nallihan03.JPG
150軒の露店が並ぶ月曜市 Pazar,Nallıhan

nallihan_kocahan.jpg
コジャハン Koca Han,Nallıhan